東京海上日動社、レンタカー事業者に訪日外国旅行者の事故軽減サービス

東京海上日動社のリスクコンサルティングサービス
東京海上日動火災保険株式会社と東京海上日動リスクコンサルティング株式会社が、2017年10月中旬よりレンタカー事業者向けに訪日外国人のレンタカー利用に対する事故削減ツールやコンサルティングサービスの提供を始めました。

近年、訪日外国人の増加に伴い、レンタカー利用をする訪日外国人が増え、更に訪日外国人のレンタカーによる事故が増加しています。
訪日外国人の増加と訪日外国人のレンタカーによる事故件数が比例して増加することは予測されることですが、事故はできるだけ防ぎたいものです。

たとえば沖縄県レンタカー協会によると、沖縄県では訪日外国人のレンタカーの事故件数は2014年から2016年の3年間で実に約3倍に増加しています。
いくら訪日外国人が増加したとは言え、由々しき問題だと感じます。

今回、複数のレンタカー会社の協力を得て、訪日外国人の運転リスクに関する独自調査・分析の結果、国により交通教育や交通環境の違い、違反の発生状況から見える運転習慣の違い等が、浮き彫りになりました。

例えば道路が右側通行か左側通行かの違いや右ハンドル、左ハンドルの違いでも慣れなければ事故発生に繋がるのではないでしょうか。
また、交通ルールも国による違いにより、戸惑いから事故になることも考えられます。

コンサルティングサービスの内容は、レンタカー事業者に無償で訪日外国人の運転リスクの結果やリスク実態に基づく対策ツール、個社ごとの分析を可能にしたツールの提供、また店舗に訪問してレンタカー貸出時の説明方法の調査・評価の上、そこから見える課題に対してリスク実態に即した改善案の提示となっています。

せっかくのデータが活用され、事故の抑制に繋がることを期待したいと思います。

増加する訪日外国旅行者の増加に対応したリスク管理を。

2020年の東京オリンピックも控えている上、世界遺産登録も増え、世界各国から日本への訪問者は益々増加することが予想されます。
訪日外国人が増えればそれに比例してレンタカー利用者も増えることでしょうから、保険会社には、更に事故削減対策サービスに開発、提供を期待したいと思います。

訪日外国人にとっても、日本人にとっても安心・安全であることが大切だと感じます。

(以下は東京海上日動社のプレスリリースより)

東京海上日動など、
訪日外国人のレンタカー利用に対する事故削減コンサルティングを提供開始

 東京海上日動火災保険株式会社と東京海上日動リスクコンサルティング株式会社は、近年の訪日外国人のレンタカー事故増加を背景に、2017年10月中旬よりレンタカー事業者様向けに訪日外国人のレンタカー利用に対する事故削減ツールやコンサルティングサービスの提供を開始しました。

1.背景・目的

 国土交通省によると、近年の訪日外国人の増加により、レンタカーを利用する訪日外国人も年々増加しており、2011年から2015年の5年間で約4倍に増加しています。
また、訪日外国人の利用するレンタカーの事故も増加しており、沖縄県レンタカー協会によると、沖縄県では訪日外国人のレンタカーの事故件数(物損事故を含む)は2014年から2016年の3年間で約3倍に増加しています。(*)

 このような状況の中、今般、複数の大手レンタカー会社からの協力を得るなどして、訪日外国人の運転リスクに関する独自調査・分析を行いました。その結果、日本との交通教育や交通環境の違い、違反の発生状況から見える運転習慣の違い等が、背景にあることが判明しました。

 (*)出典:平成29年8月23日 国土交通省「訪日外国人観光客レンタカーピンポイント事故対策について」

2.コンサルティングサービスの概要

 訪日外国人の運転リスクに関する独自調査結果を、レンタカー事業者様に無償で提供をします。また、リスク実態に基づく対策ツールや、個社ごとの分析を可能にしたツールを提供します。
さらには、ツールの提供に加えて、TRCが実際の店舗を訪問の上、レンタカー貸し出し時のご説明方法を調査・評価し、そこから見える課題に対して、リスク実態に即した改善案を提示いたします。

3.今後の展開

 今後は、上記に加えて、テレマティクスサービスを活用したドライブレコーダや、保険会社に蓄積された事故データの分析を行い、観光立国を支える安心・安全の実現に向けて、更なる事故削減サービスの開発を行って参ります。

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