「73歳でも入れる海外旅行保険はありますか?」へのお答え

先日に、「今年で73歳になり海外旅行に行くのですが、どこの海外旅行保険に入ればよいでしょうか」といった質問をいただきました。

海外旅行へ行く上で気になるのが海外旅行保険。どの保険を選べばいいか迷いますね。「旅行代理店に任せればいい」と思っている方もいるでしょう。
今回は加入方法と保険会社について記事にしてみました。

海外旅行保険への加入方法

73歳の海外旅行保険
海外旅行保険には主に2つの加入方法があります。それが「保険代理店加入」と「インターネット加入」です。

まずは、それぞれの特徴について説明します。

その1 保険代理店から海外旅行保険に加入

海外旅行保険を取り扱っている保険代理店のオフィスに出向き、海外旅行保険に加入する方法です。
従来からある加入方法で、なじみ深い加入方法です。長い付き合いの代理店さんがいる方もいらっしゃるでしょう。プロに相談して加入できる安心さと、告知事項に該当した時に個別審査してくれるメリットがあります。
一方で、保険料は割高なのと、個別審査が必要な場合には時間を要することもあるので注意が必要です。

その2 インターネットから海外旅行保険に加入

パソコンやスマートフォンから海外旅行保険に加入する方法です。
24時間加入手続き可能で、出発当日まで加入できます。代理店に出向く必要もなく、保険料も割安なのがメリットです。

ただ加入条件が厳しく、告知事項に1つでも該当すると加入できません(個別審査なし)。年齢条件を定めている会社もあります。

保険会社の選び方

つぎに加入方法別に選び方や保険会社をお教えします。

保険代理店で加入するときの選び方

代理店で加入する場合、年齢条件を定めていないのものが多いので、73歳の方でも加入できます。なじみの保険会社があれば、そこで加入するのも良いでしょう。
ただ、70歳以上ですと、保険期間や保険金額に上限があることもあるので、確認が必要です(保険期間については、一般的な旅行程度の保険期間であれば気にする必要はありませんが……)。

持病がある方の場合は、東京海上日動かAIG保険会社(旧AIU保険会社)が持病担保の保険を販売しているので良いでしょう。
通常、持病がある方が代理店で海外旅行保険に加入するには審査が必要になります。審査には時間を要することもあり、加入できても持病は補償対象外です(加入を断られることもあります)。

東京海上日動とAIG保険の2社で加入する場合、保険期間が31日までであれば持病に関する審査は不要で、更に渡航先で持病が悪化した時も補償されます。
旅行で海外へ行くのであれば、保険期間が31日を超えることはあまりないでしょうから上記2社が候補になるでしょう。
東京海上日動火災保険
AIG保険会社

インターネットで加入するときの選び方

インターネットで加入する場合、選択肢は損保ジャパン日本興亜とジェイアイ傷害火災保険の2社が候補になります。

インターネットで加入できる海外旅行保険は、多くの会社で年齢制限を「出発日時点で満70歳未満」としています。つまり73歳ですと、加入が断られてしまうのです。

しかし、損保ジャパン日本興亜とジェイアイ傷害火災保険ではインターネット加入する場合も年齢制限がありません。
損保ジャパン日本興亜
ジェイアイ傷害火災保険

では、持病がある場合はどうなのか。損保ジャパン日本興亜では、持病があると告知事項に該当するため加入できません。
一方、ジェイアイ傷害火災保険は、保険期間が31日以内であれば持病の告知は必要ありません。ただし、渡航先で持病が悪化しても補償されません。

旅行期間が短くて持病の悪化に不安がなければ、保険料が割安なジェイアイ傷害火災保険をオススメしますが、持病の悪化に不安であれば、保険代理店で東京海上日動かAIG保険会社の海外旅行保険に加入することをオススメします。
東京海上日動火災保険
AIG保険会社

持病の有無でも選択できる海外旅行保険は異なってきますね。ご自身に合った加入方法で、保険を選んでください。

クレジットカード付帯の海外旅行保険を活用することも可能

さて、代理店とインターネットで加入する以外に、「クレジットカード付帯の海外旅行保険」を利用する方法があります。

クレジットカードの中には、海外旅行保険が付帯されているものがあります。
この海外旅行保険は年齢制限がありません。もちろん73歳の方でも大丈夫です。
ただし「保険期間は90日まで」「旅行代をカード決済しないと利用できない場合もある」注意点がいくつかありますから、事前に条件を確認しておくことが必須です。

また、クレジットカードを持っていないとしても、一緒に旅行へ行く家族が持っていれば、家族特約で海外旅行保険を利用できることもあります。

もう1つの注意点として、クレジットカード付帯の海外旅行保険だけでは補償内容が少し物足りないです。クレジットカード付帯の海外旅行保険の不足分を、一般的な海外旅行に加入して補うことをオススメします。

健康保険の海外療養費制度が使えることもある

海外の医療費は全額自己負担となりますが、一部の医療費が払い戻される制度があります。それが「海外療養費制度」です。

海外療養費制度を利用すると、海外で「日本の保険診療に該当する診療」を受けて医療費を支払った場合に、自己負担分を除いた医療費の一部が払い戻されます。保険金が支払われても制度を利用することができますので、海外で医療費を支払った場合は、ぜひ利用してください。
詳しくは加入している健康保険組合にご確認ください。

おまけ 73歳の方の活躍集

高齢化社会といわれて久しいですが、昔に比べてシニア世代はアクティブですね。
私の知り合いでも現役でバリバリ働いている方や、新しいことにどんどん挑戦している方もいます。

2016年9月に73歳の男性が津軽海峡を単独遠泳したニュースを見たときは感動でした。最年長記録更新だそうです。
イギリスのミュージシャンのミック・ジャガーは73歳で第8子誕生。これはもうすごいとしか言いようがありませんね(笑)。
mick-jagger

元気な親御さんに、海外旅行をプレゼントしたいと思っているお子さんたちもいるでしょう。最近では旅行スケジュールに余裕を持ったシニア向けツアーやバリアフリーツアーなどもあり、シニア世代の海外旅行を後押ししています。機会があるのであればぜひ利用したいですね!
その際には加入しておく海外旅行保険を事前に確認しておきましょう。

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