ビットコイン(仮想通貨)が盗まれたときに備える保険が誕生

仮想通貨
三井住友海上火災保険が11月中に国内で初めて仮想通貨を巡るトラブルに対応する保険を売り出します。
仮想通貨がサイバー攻撃などで盗まれたり、なくなったりした場合に補償されるものです。

仮想通貨はインターネット上でやりとりするため、サイバー攻撃などで被害を受ける危険性があります。
一時、ビットコイン問題でニュースを賑わせたことが思い出されます。
実際には、今のところ個人的に利用したことはありませんが、今後、金融とITの結びつきがますます強くなれば利用する機会が訪れるかもしれません。

仮想通貨の取引は、専門の取引所に口座を開設し、手数料を支払い、仮想通貨を売買します。
今回の仮想通貨の保険は、この専門の取引所が加入対象となります。
取引所自身の被害だけではなく、口座に預けてあった利用者の仮想通貨も補償の対象となっている点が良いと思います。
また、サイバー攻撃などによる被害だけではなく、取引所の従業員のミスや不正なども補償に含まれていますし、被害者への通知や海外からの請求にも対応しています。
取引はインターネットを通じてすることになるため、被害者は世界中になる可能性もあるわけです。

日本国内の事業者は、まだ小規模な企業が多いのですが、取り扱うのが仮想通貨だけに、被害額も高額になる可能性が大きなものになります。
保険による補償額も1,000万円~10億円と大きい反面、保険料もそれに応じて数十万円~数百万円と高額にはなりますが、被害に備えるためには保険は有効な手段だと思います。
被害に遭遇した場合、被害額が大きくなれば会社の存続が危ぶまれるだけではなく、利用者の損害にも対応できないとなれば利用者が泣き寝入りする事態に陥りかねないのではないでしょうか。
利用者の預けてある資産が補償がされれば、サイバー攻撃などによる資産の損失に対しては安心できるものとなりますから、今まで不安に思って利用していなかった人も仮想通貨を利用してみようとなるかもしれません。

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