外資系AIGが傘下の富士生命を売却。日本市場からあっさり撤退にがっかり感。

富士生命の売却
米保険大手のAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が日本国内の生命保険事業から撤退することが発表されました。傘下のAIG富士生命保険をアジアの保険会FWDグループへの売却を来年前半までにする計画です。

外資系の保険会社は国内にも多くますが、外資系の会社はいつ撤退するかわからないということを頭に留めて置きたいものです。
撤退するからと言ってすぐに保険がなくなるとかということではなく、他社に譲渡等をして保険の契約自体は継続できますが、契約者からしたら見放された気分がして経営会社が替わるというのはやはり気持ちの良いものではないのではないでしょうか。

経営方針の違いから、サービス面などにも変化があるかもしれません。良い方向に変化していくことを期待したいものです。

売却が続く日本の生保市場

かつてはアリコジャパンなどもAIGの傘下で、1973年に日本での最初の外資系生命保険会社として日本人向けの営業を開始した歴史もあります。今ではアリコジャパンも売却され、メットライフ生命保険となっています。

日本で最初の外資系生命保険会社に関わったAIGが全面的に生命保険について日本からあさり撤退と言うのは寂しくも感じます。一方で、それだけ日本の生命保険市場は厳しい状況にあるとも言えるのかもしれません。

なお、AIGは損害保険に関してはAIU損害保険を通じて事業展開をしており、生命保険事業から撤退し、損害保険事業に経営資源を集中させる方針です。損害保険事業に関しても、日本国内の競争は激しくなっています。

契約方法も従来の代理店経由の申し込みだけではなく、通販やインターネット契約など多岐に渡っています。
何かしらに特化した会社になることが生き残っていくのには必要かもしれません。

(以下はニュースからの抜粋)

AIG、国内生保からの撤退を発表 AIG富士生命を売却

 米保険大手のAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)は15日、日本国内の生命保険事業を手掛ける傘下のAIG富士生命保険をアジアの保険会FWDグループに売却すると発表した。
売却額は非公表。

金融庁の認可を得て来年前半までにAIG富士生命の全株式をFWDグループに譲渡する。AIGは日本では生命保険事業から撤退し、損害保険事業に経営資源を集中させる。

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