損保ジャパンの自動車保険事故受付、14ヵ国語に対応。訪日外国人を受けて損保で初。
損保ジャパン日本興亜が、5月より自動車保険事故の損保業界初となる「14か国語対応」を開始しました。
訪日外国人旅行者数の増加に伴い、訪日外国人の自動車事故も増加しています。
また、今後も外国人旅行者数は増加することが予想されますので、同様に自動車事故も増加することが考えられます。
楽しみに来た旅行先の慣れない国で事故に遭遇するだけでも大きなショックな上、言葉が通じず思い通りに状況などを伝えらないことは不安が増し心細いことでしょう。
母国語で対応して貰えれば、それだけで不安は軽くなると感じます。
損保ジャパン日本興亜は、2015年11月から業界初となる5か国語による事故受付を開始した経緯があります。ニーズに応じて対応できる言語を増やしていく体制は素晴らしいと思います。
多言語対応は外国人旅行者だけのためではありません。
「14か国語対応」開始と聞くと、先ずその言葉を使う人達はとても便利になることは容易に考えられますが、そのためだけの「14か国語対応」なのでしょうか。
自動車事故の場合、相手があるでしょう。事故の相手は日本人である可能性が高く、言葉がわからず会話ができないことも考えられます。
事故の際に、コールセンターで多言語対応をして貰える安心感は事故相手側にもあると思います。
また、事故受付だけではなく、その後の示談交渉や保険金手続きにおいても、通訳オペレーターに対応して貰えれば言葉による問題は軽減され、スムーズに手続きが進むのではないでしょうか。
保険会社にとっても、早期事故解決に繋がることは良いことだと感じます。
しかし、誰でもが多言語で対応できるスタッフではないと思いますので、常時それぞれの言語に対応できるスタッフを揃えることは難しいのではないかと思います。また、言語だけではなく、保険の知識に関しても十分に持ち合わせていることが望まれます。
スタッフを揃えるには、スタッフ教育も必要になる上、優秀なスタッフを確保するにはそれなりのコストがかかるものと思います。それでも、事故受付、保険金支払いなどをスムーズにするためにも、一つでも多くの言語対応ができるコールセンターに成長していくことを期待します。
損保ジャパン日本興亜、自動車保険事故の14か国語対応を開始…業界初
損保ジャパン日本興亜は、外国人の事故当事者に対する安心の提供を目的に、業界初の自動車保険事故の「14か国語対応」を5月より開始した。
2016年の訪日外国人旅行者数は過去最高の2403万人に到達。訪日外国人が自動車事故に遭遇するケースも増加しており、今後もその傾向は続くことが想定されている。損保ジャパン日本興亜は、2015年11月から24時間365日稼動のコールセンターにおいて、業界初となる5か国語(英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語)による事故受付を開始。2016年4月には専門部署を設置し、英語および中国語による事故対応を行ってきたが、それ以外の言語による事故対応ニーズも高まってきているため、業界で初めて「14か国語による事故受付・事故対応」を開始した。