損保ジャパン日本興亜、電動キックボード専用保険を開発
国内大手損保の損保ジャパン日本興亜は、欧米約20都市で電動キックボードのシェアリングサービスを行っているウィンドモビリティの日本法人と提携して、電動キックボード専用の保険を開発するとのことです。
キックボードといえば、子供の遊び道具のイメージが強い方が多いと思いますが、電動キックボードは少し違います。
電動キックボードはその名の通り電気で走らせるキックボードですが、折りたたんで持ち運ぶこともでき、手軽でエコな新たな移動手段として注目されています。
既に日本でも公道で走行可能な電動キックボードも販売されており、将来的に利用者が増えることが期待されています。
価格も3万円~6万円のものが多く、日常的に移動に使える機械と考えると決して高くはありません。
現段階では気軽に使える乗り物とは言えない
現在、電動キックボードで公道を走る場合は「原動機付自転車」と同じ扱いとなるため、免許が必要になります。
ナンバープレートも必要ですし、ヘルメットの着用も義務付けられています。
自賠責保険や任意保険の加入の場合も原動機付自転車と同様です。
現在の道路交通法では電動キックボードに対応できていないため、原動機付自転車とみなして扱わざるを得ないのが現状です。
通常のキックボードは免許不要なのに、電動になると免許が必要になってしまうと、現段階ではまだまだ気軽な乗り物とは言い難く、普及の足枷となっています。
電動キックボードが今後普及していくには
電動キックボードが普及するには、原動機付自転車と扱いが同じとなっている現状を変えることがカギとなるでしょう。
損保会社が専用の保険開発に着手することで、電動キックボード特有のリスク等が浮かび上がり、リスクに対して適切な保険に加入できます。
もし、電動キックボードに事故のリスクが低いことが分かれば、規制もゆるくなるかもしれないですね。
新しい乗り物が登場しても法整備はすぐには追いつきません。
このように民間がまずは動いて、少しずつ環境を整えていくことが重要です。