ゆうちょ&かんぽ、本当の民営化はこれから。
郵政民営化が本格的になってきました。日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の株式上場はその大きな象徴ではないでしょうか。
さて、この度、ゆうちょ銀行の預入限度額とかんぽ生命保険の加入限度額が引き上げられることになりました。
今まで、ゆうちょ銀行の預入限度額は1,000万円、かんぽ生命保険の加入限度額は1,000万円(但し、加入後4年以上経過した契約がある場合などの一定の条件を満たした場合は累計で1,300万円)までとなっていました。
これが、ゆうちょ銀行の預入限度額が1,300万円、かんぽ生命の加入限度額が2,000万円に引き上げられることになったのです。
この引き上げに対し、民間金融機関からの反発の声が上がっています。
ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の窓口は、郵便局になりますが、この郵便局は全国にあり、私達にとってとても身近ですよね。
そのために民間の金融機関は脅威を覚えるのではないでしょうか。
個人的には、ゆうちょ銀行の預入限度額、かんぽ生命保険の加入限度額の引き上げは良いことだと思います。地方によっては、銀行が近所になく、郵便局に頼らざるを得ない地域もあります。
そういう地域では、高齢者が多い場合が考えられますので、尚更、郵便局の存在が大きくなるのではないでしょうか。
かんぽ生命保険に関しては、「2,000万円が小口の保険ではない。」と言う声が出ていますが、相続税改正により相続対策を検討する人が増えることが予想されますので、加入限度額の引き上げは必要だと思います。
預入限度額、加入限度額の引き上げにより、各社がサービスの見直し、そして独自性のある商品の開発に力を入れて切磋琢磨してくれれば、消費者にとってはそれだけ選択肢が増え、自分に合った会社を選択できることになりますよね。
今後の各社の動向に注目、期待をしたいと思います。
(以下は産経新聞から一部抜粋)
ゆうちょ、かんぽ限度額引き上げ 地方金融機関は反発
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の預入限度額の引き上げに対し、民間金融機関から反発の声が上がった。
ゆうちょ銀の貯金限度額は当初、1500万円まで引き上げる案が有力だったが、1300万円にとどまった。これを受け、全国銀行協会、全国地方銀行協会など7団体からなる「郵政民営化を考える民間金融機関の会」は25日、「強い懸念を一定程度共有してくれた」と理解を示すコメントを発表した。