80歳の海外旅行。加入できる海外旅行保険を調べました。
海外旅行保険へ行くときに欠かせない海外旅行保険ですが、ご年齢が80歳以上の方からは
「80歳での保険加入には年齢制限があるのではないか」、
「持病があると加入できないのではないか」、
「シニア世代だと保険料が高額になるのではないか」
といった相談を受けることがありました。
医療保険でも加入できるのは80歳までのものがあるので、そういった不安を持つのは当然です。
そこで今回は、80歳以上の海外旅行保険加入の方法をご紹介します。
海外旅行保険への2つの加入方法
海外旅行保険への加入方法は、
「保険代理店から加入する」
または
「インターネットから加入する」
の2つがあります。
それぞれの加入方法のメリット・デメリットは次の通りです。
方法その1:保険代理店から加入する方法
海外旅行保険を取り扱っている保険代理店や旅行代理店へ行って、加入する方法です。
ツアーを申し込んだ旅行会社が代理店をやっている場合もあります。
保険代理店の場所や詳細は、各保険会社HPから探すか、保険会社に電話をすれば最寄の保険代理店を教えてもらえます。
保険代理店(店頭)からの加入のメリットは?
①保険のプロに相談しながら加入できる。
代理店で加入する場合、保険のプロの方と相談しながら加入することができます。
詳しい補償内容について、その場で確認することもできるので安心ですね。
②個別に審査してもらえる。
「持病がある」「高齢である」といったリスクが高い場合でも、加入の可否に関して個別に審査してもらえます。
逆に店頭加入のデメリットは?
①保険料が高くなる傾向がある。
代理店で加入する海外旅行保険は、インターネット加入に比べると価格は割高傾向です。
ネットに比べて、お店で対応する人件費がその分かかっているからです。
②審査に時間がかかることもある。
代理店では引き受けに関して個別審査をしてもらえることはメリットですが、審査に時間がかかることもあります。
持病の内容や健康状態によっては加入を断られることもあるので、加入の申し込みは早めにした方が良いでしょう。
方法その2:インターネットで加入する方法
最近の海外旅行保険ではインターネットからも加入することが出来ます。
保険代理店の店頭加入に比べてメリットが多くあります。
ネット加入のメリットは?
①保険料が30%~40%も安くなる
インターネット加入は人件費やパンフレット等の経費がかからない分、保険料が割安です。
ネットで入っても店頭で入っても同じ保険会社ですから、もしものときのサービスや対応が悪いということはありません。
②出発当日まで加入手続きすることができる。
出発当日まで加入手続きをすることができます。
ただし、払込方法や特約の内容によっては、当日加入できないこともあるので注意が必要です。
ネット加入のデメリットは?
①審査が厳しい。
インターネット加入の海外旅行保険は、保険料が割安で加入手続きが簡単ですが加入審査が厳しいです。
代理店加入と異なり個別審査がないので、告知事項に1つでも該当すれば加入できません。
②年齢制限を設けている会社が多い
インターネット加入の海外旅行保険は、被保険者の年齢を満70歳未満までと設定している保険会社もある程度ありますが、いくつかの保険会社では加入することが出来ます。
80歳でもネット加入できる海外旅行保険はどこ?
前述の通りインターネット加入の海外旅行保険は年齢条件がある場合が多いですが、一部の保険会社では80歳以上でも加入できる海外旅行保険を販売しています。
損保ジャパン日本興亜の「新海外旅行保険【off!】」は年齢制限を設けていません。また、ジェイアイ傷害火災の「t@biho(たびほ)」は99歳まで加入可能です。
保険会社 | 80歳での加入 | 詳細や申込み |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜の 新・海外旅行保険 off! |
〇 | HPはこちら |
ジェイアイ傷害火災保険のたびほ | 〇 | HPはこちら |
持病があると海外旅行保険に入れない?
インターネット加入の海外旅行保険は審査が厳しいので、持病のある方は告知事項に該当してしまって加入できません。
さきほど掲載した80歳以上でもインターネットで加入できる海外旅行保険のうち、損保ジャパン社の「新・海外旅行保険【off!】」は健康に関する告知が必要なため、持病があると加入できません。
逆に、ジェイアイ傷害火災の「t@biho(たびほ)」は、保険期間が31日以内で観光を目的とする旅行であれば健康状態の告知が不要です。
従って、80歳以上で持病のある方がインターネットで加入できる海外旅行保険はジェイアイ傷害火災の「t@biho(たびほ)」となります。
(ただし、持病の悪化は補償対象外となるのでご注意ください。)
年齢制限のないクレジットカード付帯海外旅行保険
クレジットカードの中には、サービスで海外旅行保険が付帯されているものがあります。
あくまでサービスなので補償される金額は少ないですが、年齢制限はなく別途保険料も必要ありません。
保険期間は90日までなので、短期間の旅行では利用することができます。利用を検討する場合は、必ず条件等の確認をしてください。
クレジットカードをお持ちでない場合でも、同行する家族の方が海外旅行保険の付帯されたクレジットカードを持っていれば、保険対象者(被保険者)になれることもあります。
保険対象者(被保険者)になる条件はカード会社によって異なるので、確認しておくと良いでしょう。
知っておくと便利!海外療養費制度
海外で医療機関にかかると日本の健康保険が使えないため、海外旅行保険に加入していなければ治療費用の全てを自己負担する必要がありますが、帰国後に負担した医療費の一部が戻ってくる制度があります。
健康保険の「海外療養費制度」は、海外で負担した医療費(日本の保険診療に限る)を日本での医療費に換算し、自己負担分(3割)を差し引いた残額が割り戻される制度です(日本より医療費が安い国では、実際に負担した金額から自己負担分を差し引きます)。
この制度を利用するには現地での診断書を翻訳する等の手間がかかりますが、海外旅行保険に加入していても利用できるので、可能であれば是非利用して欲しいですね。