銀行が売る保険の手数料が分かるようになります

金融庁がこの販売手数料を顧客に開示するように生命保険業界に要請しました。全保険商品ではなく、変額保険や外貨建て保険などの投資色の強い商品に限られるようです。

生命保険の販売に当たっては、募集人や代理店に保険会社から手数料が支払われます。その手数料は、商品によって異なっています。
一般の人はその手数料体系を目にすることはなかったでしょう。
保険の募集人にとっては、この手数料が自分の収入に直結しますので、気にして計算をしながら募集をしている人もいるのではないでしょうか。代理店にとっても経営に大きく関わることですから、当然大きな関心事項になってきます。

銀行や証券会社などの窓口で生命保険が販売されるようになり、この窓販で好業績を上げている生命保険会社もあります。銀行などが高い手数料の商品を優先して薦めるのを防ぎ、個人金融資産が貯蓄から投資へと向かう環境を整えるための手段として判断したようです。

銀行窓口では手数料の高いものが売られていると疑うべき

変額保険や外貨建て保険はリスクのある商品です。
運用が良ければリターンも大きくなりますが、保険金に関しては基本保険金が保障されていても、途中で解約などをした場合には運用結果によっては損失が生じることをしっかりと理解して契約する必要があります。

資産の運用として検討した場合、一時払などの払込方法でまとまった保険料を支払って加入することが多いので、特に注意が必要だと思います。
銀行などが薦めるから安心、大丈夫だと思わずに、自分自身で商品内容を把握すること、自分のリスク許容度を把握することが大切になってきます。

(以下は時事通信からの一部抜粋記事です)

貯蓄性保険の手数料開示=窓販の透明性確保―金融庁要請

 金融庁が生命保険業界に対し、銀行や証券会社などの窓口で販売する変額保険など貯蓄性保険商品の販売手数料を顧客に開示するよう要請したことが23日、明らかになった。

 銀行などが高い手数料の商品を優先して顧客に薦めるのを防ぐのが狙い。個人金融資産が貯蓄から投資へと向かう環境を整えるため、銀行など販売代理店に支払う手数料の透明性確保が欠かせないと判断した。

 対象は、運用次第で受取額が変わる変額保険のほか、外貨建て保険など投資色
の強い商品。1月下旬、生保業界に手数料開示の方針を伝え、3月末をめどに具体策を検討するよう求めた。

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