銀行窓販の手数料開示について思うこと

三菱東京UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクが窓口で販売している運用型の保険商品の手数料開示を10月から開始する方向で準備しています。

保険会社が銀行に支払う手数料の実態が顧客に見え辛く、保険料が割高になる要因に繋がるとの声もあり、保険販売の透明性を高める必要性があると言われてきました。

元々、10月より開示予定ではいたものの、金融庁との間で手数料開示の認識に違いがあったため、7月からの金融審議会の議論も踏まえて再検討することにはなったものの、予定通りの10月開示になるようです。
他の銀行も追随すると見られます。

予定通り10月から開示ができると言うのは良いことだと思います。
開示を初めて不都合があれば修正していけばいいのではないでしょうか。
延ばし、延ばしでなかなか実現できない方が問題だと思います。

手数料の開示の方法ですが、パンフレットに明記したり、窓口で行員が説明したりする見込みとのことですが、パンフレットは今でも記載事項が多くわかりにくく、窓口での説明事項も増える一方のように思います。
顧客がどれだけ目にしたり、真剣に耳にするかは首を傾げずにはいられません。
どれくらいの顧客が手数料を気にしているかはわかりませんが、個人的にはそれほど気にはしていないのではないかと思います。
顧客が手数料を教えて欲しいと要望した際に対応できるようにしておけば、問題はないのではないでしょうか。

保険の営業改革では、一部のメガバンクが契約当初に一括で手数料を受け取る方式から、最初の手数料を抑えて契約後も定期的に一定額を受け取る方式に切り替え始めました。
手数料は販売成績の査定にも大きく影響してきます。

最初の手数料が抑えられても、定期的に一定額を受け取る方式の方が、一時的ではない安定した手数料収入にも繋がると思いますし、顧客に対してもその場限りではないアフターフォローが期待できるのではないでしょうか。

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