東京海上、通訳ガイドの事故補償する保険発売

いよいよ2020年東京五輪まであと2年。
日本政府観光局によると、2017年の訪日外国者数は2869万人。

日本国内の観光地でも宿泊施設でも、「日本人だけ」のことはめっきり少なくなりました。言葉の壁こそありますが、オリンピックは国内を盛り上げる重要な源泉だと思います。

観光立国のキーパーソンに対する保険が販売開始

日本人のなかには、日本語のみが得意の人も数多くいます。
島国が理由だからという見方も、日本語が独特のため他言語と関連付けて覚えにくいという指摘もあります。

そこで、そんな彼等と私達を繋げる存在が通訳ガイド、資格で見ると「通訳案内士」です。

ただ、通訳案内士の関わるトラブルが昨今増えています
観光客の増加はもちろんですが、案内士の業務の広範さも大きな原因のひとつです。

来日客から預かった手荷物の盗難事故は、ツアーの手配ミスによる利用者の損失、言葉の壁による意思疎通のギャップなど、観光大国への移行期だからこそ発生するトラブルが注目されています。
このような状況を見て、東京海上日動社ではマッチング事業者で最大1000万円からなる損害保険の販売を開始しました。保険料は数百円ととても割安です。

今後も日本各地で続く大型イベント

保険面の環境整備には、2020年夏季五輪後も予想される大型イベントがありますね。
2025年に大阪万博の誘致が本格化していること、2026年札幌五輪の誘致という話も報じられています。

また国内における民泊も法環境が整備され、今後更に大きな動きになっていくことが予想されます。とはいえ、そのなかでも中心を担う通訳案内士に、仕事をするうえでの「リスク」があるのならば、大型イベントの開催も尻すぼみになってしまうことでしょう。

通訳案内士向け保険の保障対象

この保険は、通訳案内士や来日客のみならず、日本国内を観光地を「守っている」ともいえるでしょう。
広義では日本を、狭義では特定の観光地で「トラブルが発生した」と報じられた場所は、インターネットを通じてすぐに拡散されます。

通訳案内士が不意に発生してしまった損失を補填することによって、観光客の満足度が維持され、観光地の生活が守られることになるでしょう。今後観光立国としての日本が更に発展していくために、この保険が更に広がっていくことを期待します。

(以下はニュース記事からの一部抜粋です)

東京海上、通訳ガイドの事故補償する保険発売

 東京海上日動火災保険は訪日外国人客の観光案内などをする通訳案内士向けの賠償責任保険を2月から販売し始めた。契約対象は法人で、通訳案内士の所属団体や観光イベントのマッチング事業者などを想定している。訪日客の急増とともに事故が相次いでいることを踏まえ、観光しやすい環境を整える。

 補償対象は、通訳案内士が訪日客から預かった手荷物の盗難事故、手配ミスによるツアー日程の変更で生じた損失、案内士がけがを負わせた場合の治療費など。補償額はマッチング事業者のケースで最大約1千万円、保険料は1回のツアーでガイド1人につき約200~300円。

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